「女性ホルモン(生理・PMS)ってお天気と関係があるのですか?」というご質問を受けました。
もちろん、関係あります。
わかりやすい例でいうと・・・
生理前にイライラしたり、気分が落ち込んだり、便秘になったり・・・これをPMSと言います。
このような症状が日ごろからある方の場合、生理前にお天気が悪くなると、PMSの症状が悪化する場合があります。
「そういえば・・・」と思った方もいらっしゃるはずです。
このようになる原因の一つは「自律神経」です。
話が難しそう・・・そうですね、私の伝え方がわかりにくかったらごめんなさい。
自律神経は、その名の通り、自分の意思とは関係なく自律して身体の機能をある一定の状態に保とうと働いてくれています。
体温が一定に保たれていたり、心臓が動いているのも自律神経の働きのおかげです。
自律神経には自動車に例えるとアクセルといわれる「交感神経」とブレーキといわれる「副交感神経」があります。
この交感神経と副交感神経が女性ホルモンやお天気と深い関係にあります。
女性ホルモンと自律神経のお話です。
私たち女性は生理がはじまり、次の生理が来るまでの間の約28日間を大きく2つに分けることができます。「低温期」と「高温期」です。
まずは「低温期」
低温期には生理の時期と生理のない時期があります。
低温期の生理のある時期は、副交感神経が優位に働き、女性の身体は排泄モードになります。
生理が終わった後の低温期も、副交感神経(ブレーキのかかった状態)が優位に働いているので、気分が安定しやすい状態が続き、血行も良く、活動的に過ごせます。
低温期から高温期に移行するときに、排卵があります。
「高温期」
排卵日前後から体温が上昇して高温期になると、今度は交感神経が優位に働きます。
交感神経は血管を収縮させるので、この時期は血行が悪くなりやすいです。
気持ちも不安定で、いらいらしたり、気持ちが落ち込んで悲しくなることもあります。
そして、さらにストレスなどで交感神経が働き過ぎてしまうと、ますます血流の流れは悪くなり、全身に必要な栄養素が送られなくなります。
全身にだるさを感じたり、疲れやすくなります。
リンパの流れも悪くなるため老廃物をスムーズに排出できなくななります。
その結果、むくみや体の重だるさを感じます。
腸の働きも抑えられてしまい、便秘になる人もいます。
にきびができたり肌荒れが生じるのもこのためです。
この「高温期」の症状。
これが当にPMSです。
そして・・・
PMSの時期にお天気が崩れたら・・・
お天気が悪い日は、低気圧が来ています。
低気圧が来るということは、文字通り、気圧が低くなっている状態です。
人間の身体にとって気圧の変化はストレスです。
(後日、気圧と身体のことを書きますね。)
気圧が下がりはじめると身体はストレスを感じ、交感神経が活発に働き始めます。
生理前の交感神経が優位になりやすい時期に低気圧の刺激によってさらに交感神経がはたらこうとするから、いつも以上に、例えば頭痛や肩こり、などの痛みやイライラなどの症状が強く出てもおかしくありません。
ざっくりですが、女性ホルモンとお天気が自律神経を通じて深い関係にあることがわかりましたか?
また、機会を作って、もう少しわかりやすくお話できたら良いなと考えています。
今年はまだ関東は梅雨明けが発表されていません。
もともとPMSの症状の重い方、あとはお天気で体調を崩されやすい方、頭痛もちの方、胃腸の弱い方は、おつらい時期がずっと続いているかもしれません。
いつもよりも睡眠をしっかりとり、身体を休めてくださいね。
そして、身体がちょっと重いかも・・・と感じるときほど、ゆっくりストレッチをしたり、ウォーキングをして、血行を良くしましょう。
それでもなかなか体調がすぐれないという時は、ぜひご相談くださいね。
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参考にさせて頂いた本「低気圧女子の処方せん」