生理不順

初潮から閉経を迎える更年期まで、女性の健康は女性ホルモンの影響を大きく受けます。
漢方では、生理はその人の体質や健康状態を映し出す鏡と考えます。
では、生理不順(月経不順)を漢方ではどのように考えるのでしょうか。

そもそも生理の正常とは?

<生理周期>
・月経周期…25日~38日の間で定期的にきていれば正常です。
・24日以内、または39日以上でしたら注意が必要です。

<月経期間+月経量>
・出血期間が3日以上7日以内なら正常です。
・2日で終わってしまう、8日以上続くという場合は注意が必要です。

出血量は人と比較することはできませんが、以前と比べて変わってきた・・・という場合、注意が必要です。
月経(生理)の乱れは、子宮筋腫や子宮内膜症、甲状腺機能障害、子宮の癌の場合もあります。ぜひ一度検査してくださいね。

生理はなぜ起きるのか

生理はなぜ起きるのでしょうか。
生理には多くのホルモンが関わっています。
脳の中で視床下部から脳下垂体に指令がでます。
脳下垂体から出たホルモンが血液を介して卵巣に届きます。
女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが分泌されます。
この営みがスムーズにできれば、女性は約14日ずつ低温期、高温期を繰り返し、生理周期も整います。
うまくいかなくなると生理不順の状態が生じます。

西洋医学の生理不順の治療

西洋医学では月経周期、子宮内膜の状態などを見て、脳からのホルモン分泌量、エストロゲンの分泌量を判断して、ホルモン剤が出されます。
ホルモン剤はホルモンそのものなので、すぐに生理周期は整います。

漢方薬での改善方法

漢方薬はホルモン剤ではありません。
即効性がある場合もありますが、結果が出るまでの期間には個人差がかなりあります。
時間がかかっても月経周期を調えることができます。

ホルモン剤ではないのになぜ漢方薬で生理不順が改善されるのでしょうか。
考えられることは「漢方薬が血流を調える」ということです。
「生理はなぜ生じるのか」というところでも書きましたが、
脳から卵巣への指令はホルモンが血液を介して卵巣に届く必要があります。
適切な所に届くことで初めて役割を果たすことができます。

「血流を調え、それを維持できるようになる」にはポイントが2つあります。
・血液を巡らせる力をつける
・血(血液、栄養)の質と量を調える
ことです。

漢方薬での改善は、現在の症状はもちろん大切ですが、なぜそのような状態になったのか・・・もとても大切に考えます。
そうすることで、元に戻らない、身体の根っこの部分をしっかり立て直すことができます。

西洋医学がホルモンを体内に入れることで改善するのに対し、
漢方薬はホルモンが働く場所に到達して役割を果たせるように「血流を調え、維持できるように力をつける=体の土台作り」となります。

漢方薬局あさができること

・血液を巡らせる力をつける
・血(血液、栄養)の質と量を調える

このために漢方薬局あさができること。
現在、漢方薬はドラッグストアやクリニックで簡単に購入できるようになりました。
婦人科で「当帰芍薬散」を出されてお飲みになった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
女性の漢方薬への関心の高さを感じます。

ドラッグストアやクリニックで漢方薬を飲まれて、改善されましたか。
求めていた結果を実感されたのであれば、それでよかったと思います。

もし、「全く効果がなかった。」「漢方薬は効かない・。」と感じ、つらい症状が続き、なんとかしたい。
と思っていらっしゃるのであれば、一度漢方薬局あさにお越しください。

ただ、お願いがあります。
必ずご本人がお越しください。
生理不順の場合、お母さまがお嬢様を心配していらっしゃることがあります。またはご本人もいるのですが、ほとんどをお母さまがお話され、薬の受け渡しもお母さま・・・という場合があります。
中学生、高校生のお子様でしたら仕方がないですが、大学生以上の場合は本人主体でお願致します。

なぜかというと、漢方薬は匙加減が大切です。
身体は常に変化します。
それに合わせて必要に応じて、漢方薬局あさは何回でも漢方薬の微調整をさせていただきます。
身体のことを一番わかっていらっしゃるのはご本人です。
「買ったけど、身体に合わなくて無駄だった。」ということがないように努めます。
(漢方薬の古典の本や大家の先生方の臨床経験の本には、状況に応じて漢方薬の微調整のことが書かれています。)

「血液を巡らせる力をつける」には
当帰、センキュウという生薬を使うことが多いです。
しかし、たまに胃もたれを起こす人がいます。
そのような場合は、他の生薬を組み合わせる必要があります。

「血(血液、栄養)の質と量を調える」には
人参の入った生薬を使うことが多いです。
でもこの人参には色々な種類があります。
生干人参、お種人参、西洋人参などです。
その方の体質を見極めながら、種類と量を決めます。

代表的な漢方薬

当帰芍薬散
桂枝茯苓丸
逍遥散
柴胡桂枝湯
抑肝散
温経湯
半夏厚朴湯
窮帰調血飲

症例