(症例10)35歳女性 会社員 生理痛、子宮内膜症

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3年前から生理痛がひどくなりました。
最近は生理の2日目、3日目は立っているのもつらく会社を休んでいます。
1年ほど前に子宮内膜症と診断され、半年ほどホルモン治療を受けましたが効果がありませんでした。
漢方薬はどうかなと思い、漢方薬局にきました。
とにかく生理2日目、3日目の痛みをなんとかしたいです。
会社を休みたくないんです。

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もう少しお話を伺いました。
生理の時は塊が多く出ます。
出血量も多いので、いつも夜用のナプキンを使っています。
痛みは以前は温めると良かったのですが、現在はとにかく痛くて仕方がないです。
体質面では足先や太もも、お腹の冷えを感じます。
便秘はないですが、お腹は弱いです。
食べ物は消化の良いものを食べるようにしています。
生理前、生理中はいつもイライラしています。

漢方では痛みや出血量の軽減をすることができます。
子宮内膜症の改善についても、比較的初期のものでしたら改善されることが多くあります。

この方の場合は、お腹や下半身の冷えがあります。
冷えは血流を悪くし、生理痛や子宮内膜症を悪化させます。
またお腹が弱いと食べたものの消化吸収が悪くなり、「血虚(血液・栄養の不足した状態)」となります。それもまた、血流をますます悪化させます。

この方の場合は2種類の漢方薬をお飲み頂きました。
一つは、血流を調え、痛みや出血量を改善していく漢方薬。
もう一つは、お腹や下半身を温め、身体の機能を調えていく漢方薬。

一か月後、痛みがだいぶ軽くなったのを実感できました。
そのまま継続いただき、三か月後には仕事を全く休まずこなせるようになりました。
そして、この頃には夜用のナプキンの使用量も1/3に減りました。
半年後には、漢方薬が1種類になりました。
子宮内膜症の改善に向けて継続しています。

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婦人科の症状はどうしてもある程度の時間がかかります。
まずは三カ月、次は半年、一年とみていきます。

多くの方が痛みの軽減を一か月以内に感じていらっしゃいます。
そして、その後に経血の変化を感じられています。

この方の場合は漢方薬を2種類お出ししました。
漢方薬の服用量については、お一人お一人の症状の具合やニーズに合わせてお出ししております。

今までいろいろ試してみたけど改善されなかった・・・という方は、一度漢方薬局にご相談されることをお勧めいたします。
少なくても、生理痛は軽減されますよ。

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病名解説:子宮内膜症
詳しくは病名解説・症例をご覧ください。