更年期障害と漢方

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こんにちは。

世田谷 桜上水 漢方薬局あさの村上千絵です。

更年期障害でお悩みの方、多いですね。

誰でも更年期は迎えます。

でも更年期障害は、なる人とならない人がいます。

できたら…なりたくないですよね。

西洋医学ではホルモン量が減るのを防ぐためにホルモンを補充します。症状によっては抗不安薬などが出されることもあるようです。

漢方ではどのように考えるのかというと・・・。

そもそも更年期は「女性ホルモンの分泌量が急激に減少する時期」です。

女性ホルモンが出るには、脳からの指令が必要で、さらにそれが卵巣に到達しないといけません。

脳からはたくさん指令を出しているのに、卵巣からは分泌量が少ない・・・。

脳が混乱を起こしています。

また、ホルモンは血液を介して運ばれます。

もともと血液の巡りの悪い人は、ますますホルモンの巡りが悪くなります。

だから血液の巡りを促そうとする・・・それも脳の働き(自律神経)です。脳は疲れ果ててしまいます。

漢方薬はホルモン剤ではありません。

でも更年期障害に効果のある場合が多いです。

そうなると、漢方薬の働きは

「血液の巡りを調える
→脳の働き(自律神経)を落ち着かせる
→更年期の症状を改善する」

のではないかと考えられます。

ちょっと話が難しくなってしまいましたね。

血液の巡りが悪くなる原因はいろいろとあります。

1、もともとストレスを感じやすく、身体が緊張しやすい

2、冷え症である

3、食が細い、胃腸が弱い

4、外食が多い

5、便秘である

ストレスが多かったら、加味逍遥散、柴胡加竜骨牡蠣湯 など

冷え症だったら、当帰四逆加呉茱萸生姜湯 など

食が細かったら、四君子湯 など

外食が多かったら、田七人参 など

便秘だったら、通導散 など

原因に合わせて、多くの漢方薬があります。

また、いくつかの漢方薬を組み合わせることで、良い結果がでることもあります。

更年期障害はおつらい症状をたくさん抱えられている場合が多いです。

でも、漢方的な視点で整理していくと、改善ポイントは1つ又は2つということも多いですよ。

よかったら、ご相談くださいね。

今日もお読みいただきありがとうございます。


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