頭痛は、一次性頭痛と二次性頭痛に大きく分けられます。
一次性頭痛は、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などがあります。
<片頭痛>
部位:片側~両側、前頭部~側頭部
痛み:ズキンズキンという拍動性、
キラキラした光が見える、視野の一部が見えにくくなるという前兆が起こることがある
持続時間:数時間~数日、頻度は人により様々、動くと悪化する
随伴症状:吐き気、嘔吐、光や匂いに敏感になる
治療:セロトニン受容体作動薬、鎮痛薬、抗てんかん薬、抗うつ薬など
<緊張型頭痛>
部位:両側、後頭部~首、肩
痛み:鈍い痛みがずっと続く、頭が締め付けられた感じ、頭重感、ヘルメットをかぶった感じ
持続時間:一日中続くが、夕方により強くなる
随伴症状:肩こり、めまい、ふらつき、動悸、全身倦怠感
治療:鎮痛薬、抗うつ薬、ストレッチ、マッサージ
<群発頭痛>
部位:片側の目の奥
痛み:目の奥がえぐられるような激しい痛み、涙、目の充血、鼻水、鼻つまり
持続時間:就寝後1-2時間、決まった時間に一度起きると数週間続く
随伴症状:痛みがひどいため、じっとしていられない
治療:セロトニン受容体作動薬、100%酸素吸入
片頭痛と緊張型頭痛は混在して生じることもあります。
二次性頭痛は、くも膜下出血(最も緊急性のある病気です)などの脳卒中や、脳腫瘍、月経に伴う場合、感冒に伴う場合など多岐にわたります。
またここ数年で知られるようになった頭痛に、薬物乱用性頭痛があります。
鎮痛薬などを過度又は長期間使用することが原因で引き起こされる頭痛です。市販の鎮痛薬でも起きます。
片頭痛の場合はセロトニン受容体作動薬、鎮痛薬の内服過剰により起こりやすいです。
緊張型頭痛では、ロキソニンを、数ヶ月~数年服用することによって起きることが多いです。