(症例7)30代女性 会社員 頭痛

あさコラム/参考症例
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生理の時に市販薬を飲むだけだったのが、排卵の時も必要になり、最近は生理の時以外も服用するようになってしまいました。これはまずいのではないか・・・と思い、相談にきました。
何かに集中したりしていると良いけど、例えば仕事が終わって気が抜けたときなのかな・・・今日は好きなことをして過ごそう!・・・と思った矢先、ズキンズキンしだして、結局薬を飲んで寝て何もできない、というような感じになります。

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もう少しお話を伺っていくと、天気が悪い日は頭が重かったり、頭痛になりやすいということがわかりました。
体質的には冷え症です。
首、肩のこりもかなりあります。
食欲はあるけど、胸やけやみぞおちのつかえを感じることが多いです。
また、トイレの回数も多めでした。

この方の場合、もともとは生理の時に生じていた頭痛が、現在は慢性的になっています。
体質的に考えると「水(すい)」の偏在が見られます。
天気の悪い日=湿気が多い=頭痛が生じやすい
冷え症=冷えは水の偏在を生みます
胸やけ、みぞおちのつかえ=胃の調子は胃酸と関係しています=胃酸=水
トイレの回数が多い=水

もし頭痛が生理の時のみであったのなら「血(けつ)」の巡りを第一に考えますが、慢性的になっていることを考えると、体質面で一番気になる「水の偏在」が偏在の頭痛に影響を与えているのではないか、と考えられます。
水の偏在を改善する茯苓、蒼朮を中心にした漢方薬をお出ししました。

1か月後、生理の時に3回、排卵の時1回鎮痛剤を飲んだけど、それ以外は飲まずに過ごせました。
2か月後、鎮痛剤を飲んだのは生理の時の3日間だけで、しかも今までは1日2錠必要だっだけど、今回は1錠で大丈夫でした。
その後も頭痛が生じるのは生理の時のみとなり、鎮痛剤は飲んでも1日1回1錠程度で収まるようになりました。
様子をみて半年後から服用量を減らしていき、改善しました。

最近は鎮痛剤(市販薬も含みます)の長期服用が頭痛の原因ということもわかっております。
多くの頭痛は、漢方薬で鎮痛剤を飲まなくても大丈夫なくらいまで改善することができますよ!

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