
「生理の時だから仕方ない」と思っていた頭痛が、 実は気圧や湿気の影響も大きく受けていた症例です。
世田谷区の漢方薬局に、気象病による頭痛のご相談として来局されました。
ご相談のきっかけ
これまでは、生理の時に市販の鎮痛剤を飲めば何とか過ごせていました。 ところが次第に、排卵の時にも鎮痛剤が必要になり、 最近では生理以外の日にも服用するようになってしまいました。
「さすがにこれはまずいのではないか…」 そう感じて、当漢方薬局にご相談にいらっしゃいました。
頭痛は、何かに集中している時は比較的気にならないものの、 仕事が終わって気が抜けた時や、 「今日は好きなことをして過ごそう」と思った矢先に ズキンズキンと始まることが多く、 結局、薬を飲んで横になり、何もできずに一日が終わってしまう、 という状態でした。
詳しくお話を伺って分かったこと
さらにお話を伺う中で、 天気が悪い日や雨の前に、頭が重くなったり頭痛が出やすい ということが分かりました。
そのほかの体調としては、
- 冷え症
- 首・肩の強いこり
- 食欲はあるが、胸やけやみぞおちが重たくなりやすい
- トイレの回数がやや多い
といった特徴が見られました。
漢方的な体質の考え方
この方の場合、 もともとは生理の時に出ていた頭痛が、 次第に慢性的な頭痛へと変わってきていました。
漢方では、生理の時だけに起こる頭痛であれば、 「血(けつ)」の巡りを第一に考えることが多いのですが、
- 天気の悪い日に悪化する
- 冷え症がある
- 胃の不調や尿が多い
といった点から、 体質的に「水(すい)」の偏在が強く関わっていると考えました。
天気が悪い日=湿気が多い → 身体の中の水分が停滞しやすい → 頭痛が起こりやすくなる
また、
- 冷えは水の偏在を生みやすい
- 胸やけやみぞおちの重たさは、胃に水がたまりやすいサイン
- トイレの回数が多いのも、水の巡りのアンバランスを示します
このことから、 この方の頭痛は 生理周期に加えて、気圧・湿気の影響を強く受ける「気象病タイプの頭痛」 と考えました。
このように、生理周期に加えて気圧や湿気の影響を強く受ける頭痛は、
気象病の一種として、世田谷区の漢方薬局でもご相談が増えています。
漢方薬の内容と経過
そこで、水の偏在を改善することを目的に、 **茯苓(ぶくりょう)・蒼朮(そうじゅつ)**を中心とした漢方薬をお出ししました。
服用1か月後
- 生理の時に3回
- 排卵の時に1回
鎮痛剤を飲んだものの、 それ以外の日は服用せずに過ごせるようになりました。
服用2か月後
- 鎮痛剤を飲んだのは生理の時の3日間のみ
- これまでは1日2錠必要だったのが、1錠で十分に
その後は、 頭痛が起こるのは生理の時だけとなり、 鎮痛剤も1日1回1錠程度で収まるようになりました。
体調を見ながら、 約一年後から漢方薬の量を少しずつ減らし、改善に至りました。
この症例からお伝えしたいこと
最近では、 鎮痛剤(市販薬を含む)の長期服用そのものが、頭痛を慢性化させる原因になる ことも分かってきています。
天気や気圧の変化で悪化する頭痛、 「生理のせい」「年齢のせい」と思っていた不調も、 体質を調えることで楽になるケースは少なくありません。
気象病や生理の時の頭痛の多くは、 漢方薬で 鎮痛剤を飲まなくても大丈夫なくらいまで改善することが可能です。
天気や生理に振り回されない生活を目指して、世田谷区で、気象病や頭痛のご相談ができる漢方薬局をお探しの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
気圧や天気の変化で起こる不調については、
病名解説/症例 気象病の漢方治療 のページもご覧ください。