
先日、娘がこんな話をしてくれました。
お昼にお弁当を食べたとき、水筒に入れて持っていった漢方薬を飲んでいたら、
友達から
「それ、何を飲んでいるの? なんだかおいしそうな香りがするね」
と声をかけられたそうです。
その話を聞いて、私はとても嬉しくなりました。
漢方薬の香りを「おいしそう」と感じてもらえたこと。
しかも、20代の若い女の子たちにそう受け取ってもらえたことが、何より嬉しかったです。
娘が飲んでいたのは、桂枝湯(けいしとう)でした。
桂枝湯には桂皮(けいひ)という、シナモンの仲間の生薬が使われています。
シナモンロールが好きな方や、紅茶やコーヒーにシナモンを加えるのがお好きな方にとっては、
どこか親しみのある香りだったのかもしれません。
漢方薬に使われる生薬の中には、食品として身近なものも多くあります。
煎じ薬を、少しでも身近に感じていただけたら嬉しいです。
「苦そう」「臭そう」といった印象ではなく、
植物をはじめとした自然の力がぎゅっと詰まった、やさしいスープのようなものとして
感じていただけたら幸いです。