(症例46) 50代女性 喘息

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もともと子供のころから風邪をひくと咳が残りやすかったです。
でも50代を過ぎてから、風邪の後の咳が息ができないくらいひどくなるようになりました。
呼吸器外来に行くと咳喘息と診断されました。
毎日吸入をするようになりました。
でも、吸入をすると咽喉がひりひりするし、詰まっているような腫れているような感じもする、必要な薬だと思いつつ続けることがつらいです。
漢方薬で改善できませんか?
と、ご相談を受けました。

この方の咳喘息の原因は風邪。
風邪をひくのは季節の変わり目や無理をして疲れがたまったときです。

ですから、身体の機能の底上げが必要だと感じました。

身体の機能を助ける漢方薬に咳に良い生薬を加えてお作りしました。
2週間後、
今まで何だか元気がなく外出するのも億劫だったのが、少し出かける元気が出てきました。
喘息の症状は出ていません。
さらに2週間後、
身体が中から元気になっていくのを感じます。
喘息の症状は出ていません。
今度病院に行って、先生と喘息の薬を継続するかどうか相談してみます。

そして、その後も身体がしっかりと元気になっていくのを感じながら、西洋薬もやめることができ、半年後漢方薬も廃薬。

この方は本当にスムーズに進みました。
花粉症などのアレルギー症状がなく風邪が引き金の喘息でしたので、身体作りをすることに集中しました。
しっかり睡眠をとり、体調に自信がつき始めたころからは運動も再開できたのが良かったと思います。

大人の喘息は治りにくいと言われています。
色々な要素が絡み合っている場合は一筋縄でいかないと思います。
年単位の時間が必要な場合もあります。
でも、原因がはっきりしていて、その原因を改善することを漢方薬が得意としている場合は、今回のようにスムーズに治せます。

最近、喘息に限らず、長引く咳でお悩みの方が多いように感じます。
自分に合った漢方薬で改善できる可能性があることをぜひ知ってほしいです。

そしてぜひ一度ご相談下さい。