(症例32)40代女性 会社員 寝つきが悪い、イライラ

あさコラム/参考症例
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更年期障害なのでしょうか。

それとも、もともとの私の性格が原因なのでしょうか。

ここ半年、寝つきが悪く、結局毎晩睡眠導入剤を飲んでいます。

眠りの質が悪いせいか、毎日朝起きるのがつらくだるいです。

そのせいか、心に余裕もなくなり、イライラして怒りっぽくなってます。

食欲にもむらがあって、仕事の合間にドカ食いしてしまったり・・・。

これは更年期?

それとも、私の性格のせい?

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西洋医学で「寝つきの悪い症状」を改善する場合、

その原因が更年期障害の場合は婦人科、

そうでない場合は内科や精神科、心療内科となります。

東洋医学では・・・というと、そもそも「科」というくくりがありません。

どんな症状であっても、現在のおつらい症状と体質面、今までの病歴、生活習慣、食習慣などを通して、治療方針が決まります。

この患者様、お話を伺っていると、

肩が上がり、常に身体に力が入っているご様子でした。

別の表現をすると、気の張りです。

そして、その力が肺や胃の方にも波及しているように感じました。

「呼吸、苦しくないですか?」

「苦しくはないけど、浅い呼吸しかできません。

深く吸おうとしても、胸が硬くて入っていかない気がするんです。」

日常のご様子を伺うと、リモートワークになってから、仕事とプライベートの時間の区切りがあいまいになってしまい、気持ちがいつも仕事モードになっているとのこと。

次第に患者様ご自身が、現在の生活の○○○が、○○○という症状を生み出しているのかも・・・と話し始めてくださいました。

気が付いてくだされば、あとは漢方薬で改善の手助けをするだけです。

ご自身で煎じるタイプの漢方薬を3か月服用して、廃薬。

不眠のご相談は当薬局でも多くございます。

・寝つきが悪い

・途中で何度も目が覚める

・一度目が覚めると、なかなか寝付けない

・早く目が覚めてしまう

などです。

漢方薬には西洋医学のような睡眠剤はございません。

飲んだから、すぐに不眠が改善とはなりません。

服用して一番最初に実感しやすい症状は、「寝起きが良くなった。」ということです。

相変わらず寝つきが悪かったり、睡眠時間が短くても、睡眠の質は改善されるからです。

ですが、不眠でも改善の難しいケースがあります。

大きく分けて2つです。

1つ目は、不眠となる明らかな原因がある場合です。これは、原因が解決されないと、改善はできません。

2つ目は、こちらから色々とご様子をお伺いさせて頂いても、

「不眠になるような原因はありません。」

体質面を伺っても、「身体に悪いところはどこもないんだよ。」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、そのような場合です。

漢方薬は万能ではありません。

でも、改善しやすい不眠のタイプがございます。

お気軽にご相談くださいね。