あごや胸ににきびができます。
良く見えないけど、背中にもできることがあります。
大きくて、赤くて、化膿します。
特に、生理前に、「ボコ、ボコ、ボコ」とできます。
生理が来ると少しづつ治っていくのですが、生理前になると、また増えます。
どうしたら、できなくなりますか。
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排卵期から生理前までの2週間は黄体ホルモンが増加します。
黄体ホルモンは皮脂分泌を盛んにします。
そのため皮脂腺が刺激をうけ、にきびができやすくなります。
この時期のにきびは症例の方のように、赤味があり、大きくて張りがあり、化膿しやすいです。
人によってはにきびの症状以外にも、肌にほてりを感じたり、肌が敏感になりかゆみのでることがあります。
肌の症状以外では、イライラや不安感が高まったり、胸やお腹が張る、便秘、下痢といった症状を感じる方もいます。
この方の場合は、漢方的な言葉を使うと、ホルモンの急激な変化による疏泄失調(流れが悪い)がにきびの原因となります。
食欲があり、胃腸障害もない方でしたので、疏泄失調の改善(流れを調える=この方の場合は血液の流れを調える)を一番の目的に考えました。
化膿のある赤い大きいにきび=脂は脂で流します。
桃仁(とうにん)という、ももの種の入った漢方薬をお出ししました。
1か月後
にきびはできましたが、治りが早かったそうです。
2か月後
にきびのできる数が減りました。
3か月までしっかり服用頂き、徐々に服用量を減らしていきました。
6か月後に廃薬。
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この方の場合は、
・バランスの良い食事ができていた
・胃もたれ、胃酸過多、胃の痛みなど胃の不快感がない
・便秘、下痢の症状がない
ということでしたので、スムーズに改善が見られたと考えられます。
肌と胃腸は表裏一体。
もし日ごろから胃に不快感を感じていたり、便秘、下痢の症状のある場合は、もう少し長く継続頂くことがあります。
なかなか、改善が見られない、以前漢方薬を飲んだけど効果が感じられなかった、という方は、ぜひ一度ご相談くださいね。
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