・季節の変わり目になるとめまいが起きる
・閉経したら、めまいがおきるようになった
・西洋薬を飲んだけどよくならない
・よくなったり悪くなったりを繰り返す
・めまいの原因がわからない
・いつまた起きるのだろうと不安でたまらない
そのようなご相談を受けます。
めまいとは
めまいには大きく3種類あります。
〇良性発作性頭位めまい症
炭酸カルシウムでできた耳石が代謝により剥がれ、三半規管に影響を与えて生じます。
これはデスクワークなど長時間同じ姿勢で過ごし、急に動いたときにおきやすいです。
適度に体を動かすことで改善できます。
〇メニエール病
「内リンパ水腫(内耳のリンパが増え、水ぶくれの状態)」です。
原因はストレス・睡眠不足・疲労・気圧の変化・几帳面な性格などがあると考えられています。
治療は、めまい止め・利尿剤、必要に応じて抗不安薬や循環改善薬・ビタミン剤を併用します。
〇原因不明
おそらく自律神経失調が関係していると考えられています。
漢方薬での改善方法
めまい=「水毒」と紹介されることがあるようで、お客様の中には「私は水毒なんでしょうか。」と聞かれる方もいらっしゃいます。
身体の平衡感覚を保つには三半規管の中のリンパ液(水)が関係しています。
(メニエール病はこのリンパ液が増えて生じます。)
「リンパ液=水」です。
「水毒の改善=水の偏在を調える」ことは必要です。
めまいの改善には水の偏在を調えること以外にもう一つポイントがあります。
メニエール病や原因のわからないめまいの場合は自律神経の乱れが大きく関係していることがあります。
漢方薬では「水の偏在」「自律神経の乱れ」を調えながら、めまいを止め、めまいを起こさない体に整えていくことができます。
漢方薬局あさでできること
ドラッグストアや病院でめまいに良い漢方薬を飲まれたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。
「苓桂朮甘湯」、更年期でしたら「加味逍遥散」などではないでしょうか。
「良い感じがする」
「めまいの回数が減った」
と実感されたのであれば、ぜひ継続してください。
「ちっともかわらない」
「効いているかわからない」
「漢方薬って気休めなのかな。」
とお感じであれば、ぜひご相談ください。
症状に対して、生薬の力が不足していることが考えられます。
また、当たり前ですが、人の身体は変化するものです。
特にめまいを患われる方の中には非常に繊細で敏感な方もいらっしゃいます。
漢方薬は匙加減が大切です。
その時その時に合わせて、漢方薬の微調整が必要なこともあります。
身体のことを一番わかっていらっしゃるのはご本人です。
「買ったけど、身体に合わなくて無駄だった。」ということがないように努めます。
(漢方薬の古典の本や大家の先生方の臨床経験の本には、漢方薬の微調整のことがかかれています。)
代表的な漢方薬
沢瀉湯
苓桂朮甘湯
真武湯
当帰芍薬散
半夏白朮天麻湯
小建中湯
桂枝加竜骨牡蛎湯