下剤の服用量が増えてきた…

ただ便を出すのではなく、自分の力で排便できるようになりたい!と考えていらっしゃる方、よかったらぜひ漢方薬で改善しませんか?

良い便とは

まず悪い便をお伝えします。
・うさぎのようなころころ便
・表面がひび割れている便
・硬いぼこぼこの便
・びちゃびちゃの便
・液体の便

・・・良い便とは、形がある柔らかい便です。
形はバナナうんちが良いですが、細めの蛇のような便でも大丈夫です。
そして楽にボトンと出ると良いですね。

良い排便とは

・毎日もしくは1日おきに出る
・少しの腹圧でするっと出る
・5分以内に出る(理想は1~2分)
・お尻を拭いたときに血がつかない
・便器に詰まるほど大きなうんちはでない

便秘になる原因として考えられること

便秘の原因には、病気や薬の副作用のこともあります。
ここで取り上げる便秘はそのような要素以外の機能性の便秘を取り上げます。

まず、

・水分摂取量が少ない

・食事摂取量が少ない

ことが原因で便秘になることがあります。
もしかしたら・・・と思った方は、
まず、朝起きたとき、また寝る前にお白湯を飲みましょう。
それを続けても何も変化がない場合は、食事摂取量が少ないために、便の量が少なすぎるのかもしれません。

根菜類を多くとる、ごはんに雑穀を混ぜて食べる、など嵩(かさ)
を増やすことをしてみましょう。

「いやいや、私の便秘は水分量や食べる量ではないよ・・・」という方、

もしかして、便意を感じても我慢していませんか?

もしそうなら、我慢をやめてほしいです。
これを続けているうちは、便秘の改善は難しいです。
便は必要以上に大腸に留まると、水分がどんどん吸収されてしまい、硬くなります。
硬い便を出そうとすると、肛門が切れてしまうこともあります。
そして、がまんを繰り返していると、次第に便意を感じにくくなります。
どうしてかというと、伸縮性のある腸にいつも便がたまっていると、伸びきったゴムのようになってしまうからです。

「便がたまって腸が伸びている、出さなきゃ!」と思わなくなります。

こうなると、次第に毎日便が出なくなり、そのうち、いつ出たかわからない・・・という状態になります。
伸びきったゴムはもとには戻せません。
人間の腸は努力と時間をかければ少しずつ改善していきます。

便秘の改善で大切なことは、何日も便を腸にため込まないことです。

そして伸びきった腸の伸縮性を元に戻していくことです。

また、便意を感じても我慢してしまうことがないように、排便時間をできるだけ決めて習慣づけることができると良いですね。

排便時間を決められると良いですね

排便を感じやすいタイミングがあります。
大きく2つあります。

・胃・結腸反射といって、ごはんを食べるとうんちに行きたくなります。
→ 食べたものが胃に入ると大腸が動き、直腸へうんちを送り出します。

・姿勢・結腸反射といって、寝ていて目覚めて起きたらうんちに行きたくなります。
→ 横になった姿勢から立ち上がると大腸が動き出します。

この2つのタイミングが重なるのが、朝です。
ですから、ぜひ朝、余裕をもって起きて欲しいです。
出かける前に排便する習慣ができるといいですね。

また、排便の姿勢も大切です。

前傾姿勢になり、お腹と太ももが近くなるような姿勢をとると、直腸に適度な刺激になり、便が出やすくなります。
その他、自律神経が排便時の直腸筋や肛門括約筋の働きをコントロールしています。
排便時は焦らずリラックスしましょう。

便秘対策で大切なことは2つ

  • うんちを我慢してためこまないこと
  • うんちをやわらかくすること

・食物繊維をしっかりと食べましょう
(例:お米に大麦をまぜて炊く、すりごま、豆類)
・ヨーグルト、納豆、ぬか漬け、味噌など発酵食品を摂る
・脱水が疑われるときは水分を摂る

漢方薬局あさでできること

・自力での排便が難しい場合は便を出すことを促すことができます。
・腸の働きを調える(腸の筋肉の働きを調える)お手伝いができます。
→ 伸びきった腸、過敏に動き過ぎる腸の働きを調えます。
→ もし、便秘と下痢を繰り返している場合は、相反する両方の症状を一緒に改善していくことができます。
・便秘に付随して生じているその他のお身体の不調を一緒に改善できます。
(例:頭痛、生理痛、感情の不安定さ など)

ただ便を出すのではなく、自分の力で排便できるようになりたい!と考えていらっしゃる方には、ぜひ漢方薬での治療をおススメ致します。

現在、便秘がひどい場合は、まず病院で適切な処置をしてください。
便がたまりすぎている、時には他の病気がひそんでいることがあります。
そのあとでぜひ漢方薬をお試しください。