更年期障害~漢方薬局あさでできること~

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更年期(45~55歳)は女性ホルモンの急激な減少により、様々な症状が出やすい時期です。
そして生活に支障がでるほどおつらい場合、それを「更年期障害」と言い、治療の対象になります。

でも、治療としてホルモン補充療法をしても、改善の難しい場合があります。
また、ホルモン補充療法による副作用に悩まれる方もいらっしゃいます。
中にはホルモン治療ができない方もいらっしゃいます。

そのような時は、ぜひ一度ご相談ください。
漢方薬+養生で改善できることがありますよ。

漢方治療は患者様の現在のお身体の状態の把握からはじまります。

・気が付くと上半身が熱いけど下半身は冷える
・めまいがする
・電車に乗るのがつらい
・顔から汗をかきやすい
・かあ~っと上半身があつくなる
・トイレが近い
・関節がいたい
・夕方台所に立つとクラっとする
・胃がむかむかする
・お腹が張る
など・・・・

上記の症状がおつらく感じる背景には大きく二つの点が関係していると考えられます。。

一つ目は、身体の「元気」の量です。
「元気」の測り方はどうしても主観的なものなので、言葉で表現するのは非常に難しいです。
誤解を招くおそれもありますが、あくまでも一例として参考にして頂けたらと思います。

・だるい
・寝てもすっきりしない
・疲れると食べれなくなる
・食べると胃もたれやムカムカ、張りをおこす
という方は元気を消耗しがちです。

そして、以下の症状を伴う場合が多いです。
・お天気の影響を受けやすい
・ストレスに弱い
・環境がかわると体調をくずす
・季節の変わり目は体調を崩しやすい

ただでさえ、女性ホルモンの急激な減少でお身体が不安定なのに、さらに不安定さが助長されてしまい、さまざまな「不定愁訴」を生み出します。

二つ目は、血(栄養)の状態と血流です。
私たちの身体は約70%が水です。
そして、年齢を重ねるにつれて体の中の水分量は減っていきます。
そのような中で潤いを与えるのに必要なのが、血(栄養)です。
ただ、血も水分量の減少と共に減っていきます。
血流が良ければ不足分を多少なりとも補えるかもしれませんが、血流が悪ければ、血の働きはますます悪化します。
血の不足や血流の悪さは、更年期障害ででやすい「ほてり」や「冷えのぼせ」の原因になります。

大きくざっくりと2つに分けましたが、この2つは決して単独ではなく、両方にまたがっていらっしゃる方がほとんどです。

おつらい症状を整理して、どこの部分に焦点をあてて改善すれば早くお身体が楽になるか・・・を漢方相談を通して考え、治療方針をたてます。

お悩みの方は、ぜひ一度ご相談くださいね。

最後に、現在、ホルモン補充療法をされている方へ
ホルモン補充療法と漢方薬の併用は可能です。
また、ホルモン補充療法による副作用を漢方薬で軽減することもできます。
お気軽にご相談くださいね。