(症例)30代女性 頻尿・不安感 会社員

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30代女性 頻尿・不安感 会社員

はじめは膀胱炎だと思いました。
病院に行ったら抗生剤を出され服用しました。
再度病院に行ったら、膀胱炎は治癒していますと言われました。

でも違和感、そして頻尿の症状は改善されていません。
とても治癒しているようには考えられません。
トイレにはひどいと10分おきに行きたくなります。

考えられる必要な検査をすべてしました。
でも異常はありません。

こんなにトイレが近いと生活に困ります。仕事もできません。
こんな状態になってしまって・・・どうしようという不安でいっぱいです。

何とかならないでしょうか。

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膀胱に異常はない・・・でもトイレに行きたくなる。そして違和感。

さらに詳しく、水分の摂り方、体質面やお仕事のご様子、今までの病歴を伺いました。

まずは一日の水分の摂取量。
これが、かなり多いことがわかりました。
無意識に飲んでしまう・・・そこで、一日の摂取量を決め、様子を見て頂きました。

また生活面を伺うと
ここ数年、毎年のように突然の○○○で病院に運ばれる・・・ということが立て続けに起きていることがわかりました。

それらの症状は、自律神経と深い関係があるように考えられました。
自律神経には交感神経と副交感神経があります。
車でいうとアクセルとブレーキに例えることができます。
アクセルとブレーキのバランスが一時的にゆらいだとしても元にもどることができれば良いですが、何かの拍子で一気にどちらかに偏ってそのままの状態になると、様々な症状が生じます。

今回の頻尿や違和感、そしてこの症状から生み出される不安感、そわそわ感、ひどい時は動悸・・・
これらも、おそらく、自律神経のバランスが崩れてしまったためだと考えました。

煎じるタイプの漢方薬をお出ししました。
不安感や動悸、なんともいえないそわそわ感は一か月後にはほとんど改善されました。
頻尿や違和感もメンタル面が落ち着いてきたら次第に改善に向かいました。
6か月後 廃薬。

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病院の検査では何も異常はない
でも不快な症状がある

そのような時、漢方薬の有効な場合があります。
その時に大切になるのが、患者様の現在の体質や食生活、職場でのご様子、また、今までの病歴です。
この患者様も「えっ!!そんなことが関係あるんですか?」とおっしゃいながらも、色々とお話くださいました。
また、次にお越しいただいたとき、「あれからいろいろと自分観察してきました!○○の時は、○○でした。」と教えてくださいました。

日常生活に支障をきたしてしまう症状が改善され、とても嬉しく思います。

もともと基礎体力のある方でしたので6カ月で廃薬となりましたが、
もし疲労感が強かったり、食が細かったり、体力のない方でしたら、
身体の機能を底上げするような漢方薬の継続をご提案したかもしれません。