1. ホーム
  2. あさコラム
  3. 自律神経と漢方薬

「自律神経の乱れを直接治す漢方薬はありませんか?」

「不安でたまらない」「気分が落ち込む」「やる気がでない」

・・・すぐにでもどうにかしたい

おつらいですね。

すぐに改善してほしいと願う。

自律神経は字の通り、自律した神経です。

自分の意志と関係なく身体に働きかけて、スムーズに動くようにしてくれています。

西洋医学だと直接神経に働きかけることができるので、一時的に症状が緩和されるようです。

ただ、薬の効果が切れてくると、また症状がでてきます。

漢方ではどのように考えるのでしょうか。

自律神経の乱れる原因の一つは「ストレス」と言われています。

しかし同じ環境に身を置いても、自律神経の乱れる人と乱れない人(ストレスを感じる人と感じない人)がいます。

環境を受け止める、お一人お一人の自律神経の乱れやすさ(ストレスの感じやすさ)の違いだと考えられます。

漢方でやることは、身体ぜんたいを見て、どのようにしたら自律神経が乱れにくくなるかを考えます。

例えば、

・いつもイライラしていた。

便秘が改善したら、頭痛も良くなり、気持ちが落ち着いた。

・なんだか不安感が強い。

いつもみぞおちのあたりが痛くて、手をみぞおちのあたりに置いてさすってないと駄目だったけど、痛みが改善したら、すっきりした。みぞおちの痛みが不安感をうみだしていたみたい。

・やる気がでない。

毎晩、手足がほてったり、寝汗をかいて眠れなくて、、、でも、これが改善したら、寝れるようになって、やる気がでてきた。

こんなことが漢方ではあります。

自分にとっては「いつものこと」「これは昔から」の身体の症状が、実は感情と結びついていることがあります。

「つらい感情」は早く改善したいと思います。

でも「感情」の裏には、「感情を生み出しているお身体の症状がある」ということをぜひ知ってほしいです。

心身一如…心と身体はつながっています。

「明かな悩みの種がある」

そして、それが原因だから寝れない。

漢方薬で寝れるようになりますか。

…このような場合は漢方薬では難しい場合もあります。

まずはお気軽にご相談ください。