
漢方の養生のことが書かれている古典「素問」では女性は7の倍数で身体に変化が生じることが書かれています。
女性の35歳では、なんと「顔にしわが生じ、抜け毛がはじまる」と書かれています。
素問が書かれた時代の女性の35歳はどうだったのでしょうか。
結婚をした女性なら、出産も終わり、長男長女はすでに一人前、末っ子がまだ手がかかる・・・という状態でしょうか。
現代女性はどうでしょうか。
・仕事をがんばっている人。
・そろそろ赤ちゃんをのぞむ人。
・一人暮らしを満喫している人。
いろいろとバラエティーに富んでいますね。
多少ハプニングなどが起きても、元気に、前向きに過ごせていたらいいですね。
でも・・・中には疲れている方も多いように感じます。
この「疲れ」は、身体というより「心」の疲れです。
これが、「素問」の時代と大きく異なります。
素問の時代は、心の疲れよりも、肉体的な疲れが大きかったと考えられます。
車もなく、日常生活の家事などもすべて手作業です。
身体の酷使の仕方が現代と全く異なります。
おそらく現代の日本人女性は素問の時代に比べると、見た目はかなり「若く見える」と思います。
でも、漢方には「身心一如(しんしんいちにょ)」という言葉があります。
「身体と心はひとつ」という意味です。
心の疲れは身体の疲れ、身体の機能低下につながります。
35歳を一つのターニングポイントと考えると、この精神的な「疲れたな」の重さによって、30代後半から40代の体調不良に違いが生じてくることは明らかですね。
だから、30代の養生のポイントはこの「疲れたな。」を上手に処理していくことになります。
疲れたなと感じたときに解消法はありますか。
ある人は大丈夫ですね。
解消法のない人は、ぜひみつけてください。
そして、もし・・・
「疲れてくると身体に不調が生じる。」
例えば
・動悸がする
・のぼせる
・寝汗をかく
・身体が変に熱い
・頭がいたい
・めまいがする
すでにプチ更年期が始まっていますよ。
「そもそもすでに身体に気になる不調がある。」
「・・・・・」に当てはまる方は、ぜひお早めに漢方を専門に扱っている医療機関にご相談ください。
早くご相談されればされるほど、改善期間も短く済みますよ。