子供と漢方

私が漢方の知識があってよかったなと思ったことの一つに、子供に必要に応じて漢方薬を飲ませることができたことだと思います。
もしよかったら、子供が漢方薬を飲むときに大切なことをご覧ください。

耳鼻科の前を通りかかると、小さいお子さんを連れた列を見かけることがあります。
私は二児の母です。
上の子供は、小さいころから鼻が詰まりやすい体質でした。もし私に漢方の知識がなかったら、きっと私もあの列に並んでいたと思います。

小さいお子さん~高校生くらいまでのお子さんには漢方薬を上手に使ってほしいなと思います。
漢方薬にも得意分野と不得意分野があります。
どのように漢方薬を使ってほしいのかを、お伝え致します。

子供の不調の中には、「成長段階であるための身体の機能の未熟さ」が関係しているものがあります。
身体の機能が未熟だと、以下のような症状のでることがあります。
・風邪をひきやすい。
・免疫機能が不安定でアレルギーを起こす。(鼻炎、ぜんそく、アトピー性皮膚炎)
・中耳炎を繰り返す。
・腸が上手に働かなくて、便秘がち。あるいは下痢しやすい。
・朝、起きられない。
・だるい
起立性調節障害
このような症状があった場合は、ぜひ一度漢方を専門に取り扱っている医療機関にご相談されることをおススメします。

もちろん、喘息など悪化すると命の危険がある場合は、西洋医学との併用が必要だと思います。
いきなり漢方薬のみでと言っているのではありません。

漢方医学の西洋医学にない一番の特徴は「個人差」を重要視することです。
症状のつらい時は西洋薬で症状を抑えることは必要です。
でもなぜその症状が出ているのか・・・症状が生じる原因は、個人によって異なります。
漢方はその部分に焦点をあてて、立て直していきます。
特に成長段階は、ある部分は一気に成長し、そのためにある部分に異常に負荷がかかり、体調を崩すことがあります。
できるだけひずみがでないように成長を助けることで身体の機能を調える。
そうすることで、症状の改善を助ける。
これをできるのが漢方です。

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