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  3. 冷え症(冷え性)

冷えとは

手足が冷える・・・しもやけができたこともある
お腹がいつも冷たい
もも、ひざを触るとひんやりする
腰が冷える
首回りがスース―する
足首が冷える

「私、冷え症なんです」と言っても、冷えを感じる場所、冷え方など、個人によって違います。

冷え症(冷え性)の原因は一言でいうと血流障害です。
病院に行かれても原因のみつからない場合がほとんどのようです。

冷えには2つのタイプあります。
1.養生だけで改善できる場合
2.養生+漢方薬の手助けが必要な場合

冷え(血流障害)の生じる原因

1.筋力低下

・筋肉の熱産生量の低下
・血液を運ぶポンプの役割の低下

2.心身の緊張(自律神経の過敏さ)

自律神経が過敏になり、血管が収縮し、血流が悪化

3.外的要因

・寒い場所に長時間いる
・冷たい飲み物食べ物の食べすぎ

家でできる養生法3つ

1.スクワットでふくらはぎに筋肉をつける

筋肉は血液を運ぶポンプです。
筋肉の70%は下半身にあります。
下半身に筋肉をつけることが一番の近道です。

2.毎日10分は湯船につかる

身体を芯から温め、体をゆるめる(湯の温度は37~39度)

3.筋肉、血を作るたんぱく質を食べる

魚、赤身の肉は必須です。
その他、
発酵食品(納豆、味噌汁、キムチ、漬物)、
海藻類(のり、こんぶ、ひじき、わかめ)、
緑黄色野菜、キノコ、根菜類、
を毎日食べるようにする。

それでも改善しない場合は、養生+漢方薬が必要となります。

漢方薬での改善方法

1.血流を促す

筋肉をつけるには「運動+筋肉の栄養である血液が巡る 」ことが必要です。
→ 長期間の運動不足、そして筋肉量が少なすぎると、運動してもなかなか血流改善できません。
→ はじめのうちは漢方薬で血行を促すことをします。

2.胃腸の消化吸収力を調える

どんなに良い食事をしても栄養が消化吸収されないと良い血液ができません。
→ 胃腸を温め働きを調える。

3.自律神経の過敏さの改善

もともと不安感、緊張しやすい、動悸、のぼせなどがある場合は常に自律神経が過敏になって心身が緊張した状態です。
漢方薬は直接自律神経に作用するものではありません。
「現在生じている症状」と「その人の持つ体質」から適した漢方薬を服用することで、冷えも一緒に改善することができます。

漢方薬局あさでできること

女性の8割は冷えを感じています。
病院に行っても原因の見つからない場合が多く、漢方薬はどうかな・・・ということでご相談にいらっしゃいます。
また冷えだけでなく、冷え+生理不順、便秘、胃の不快感、むくみ、頭痛、頻尿・・・など他の症状が組み合わさったご相談を承ります。

その方の体質や冷え以外の現在生じている症状もみていくことで、冷え症を改善することができます。

今まで冷えに良いということはやってみた、でもやっぱりつらい・・・ということでしたら、一度漢方薬を試されることをおススメ致します。

代表的な漢方薬

当帰芍薬散
温経湯
当帰四逆加呉茱萸生姜湯
甘草乾姜湯
人参湯
真武湯

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