(最近の漢方相談から9)この時期の養生~6月~

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暑いですね💦

梅雨入りしたとたん、真夏になってしまいました。

身体がついていきません。

梅雨は戻ってくるのかな。

この時期、これだけはやめてね、ということをお伝えします。

「暑いから、熱中症にならないために、身体を冷やそうと冷たい飲み物をがぶがぶ飲むのはやめましょう!」

身体が暑さに慣れてない今、体温調節が上手にできず、熱が身体にこもりやすくなります。

身体がほてったときは、まずは身体の外から冷やしましょう。

冷やす場所は脇の下、首、太ももの付け根などです。

太い血管がある場所なので、血液を冷やすことができます。

冷えた血液が全身をめぐることで、身体のほてりを落ち着かせることができます。

もしこの時に冷たい飲み物をがぶがぶ飲むとどうなるでしょうか。

お腹が一気に冷えて逆に血流が悪くなります。

身体の機能の低下にもつながり、体調がますます悪くなってしまうこともあります。

冷たい飲み物はゆっくりゆっくり飲んでください。

「お腹の冷え」を甘く見ないでくださいね。

お腹は身体の真ん中にあり、胃、小腸、大腸のある場所です。

胃、小腸、大腸は弛緩、収縮を繰り返し、食べたものを消化吸収します。

この弛緩収縮は当然のことながら血液を使って行われています。

身体の真ん中に大きい血液ポンプがある・・・ということ。

私は、血流のリズムは心臓が主っとていますが、身体の隅々まで血液が巡るように統制しているのは胃腸だと考えています。

そう考えていたら、「医方大成」という書物に「心は血を主り、肝は之を蔵す、而して脾之を統(すべる)たり」と書かれていることを知りました。

とにかく、お腹は冷やさないように、飲み物、食べ物で中から冷やすことのないようにお気をつけください。

これから暑い夏がやってきます。

夏バテしないで、心地よく過ごしたいですね。

冷たい飲み物、食べ物(果物、生野菜はほどほどに)の摂り方を気をつけてもつらい時はあると思います。

その時は、ぜひご相談ください。

できればあまり深刻になる前にお越しくださいね。

漢方薬は長期間服用しないと効かないと考えている方がいらっしゃいますが、

そんなことはありません。

漢方薬を服用することで、夏場のおつらさを軽減することは十分にできます。

もちろん、冷たい飲み物等を控えると言った養生は必要ですが・・・。

お気軽にご相談ください。