
お天気の変化に身体がついていけない・・・
今年は5月のゴールデンウィークから30度以上の日があり、10月が終わろうとする今も、25度以上の日があります。
気温の変化、集中豪雨、ゆっくり進む台風・・・。
今までにない気圧の変化や気圧の乱れに揺さぶられ、不調が生じる身体。(気象病)
→だるい、頭が重い、朝起きられない、食欲がない、頭痛、身体が痛い、むくみ、など
それに対応する漢方治療には改良が必要です。
漢方薬局あさでも、いろいろな試みをしています。
気圧の変化に揺さぶられ、不調が生じる身体。(気象病)
まず、なぜ不調が生じるのかということからお話をします。
私たちの身体は70%は組織液やリンパ液などの血液以外の体液が占めています。
そして、血液以外の体液は気圧の変化によって濃度が変化します。
気圧が高くなると圧がかかるので濃くなり、低くなると圧がかからないので血液から漏れ出る体液量が増えます。
気象病の方は特に気圧が低くなる時に体調不良になりやすいです。
簡単に言うと、身体がむくむ、体中の細胞が膨張するときです。
そのことにより、頭痛がおきたり、身体が重くなったり、だるくなる、関節が痛くなる・・・等の症状が生じます。
体調不良にならないようにするには、気圧が急激に低くなる時の血液以外の体液の巡りの変化が穏やかになるようにすることです。
改善方法としては大きく2つあると考えます。
(これは現在の私の考えです。臨床を重ねていく中で考えが変わる可能性があります。ご了承ください。)
一つ目は血液以外の体液の気圧の低下時の滞りを改善すること。
二つ目は血液以外の体液の巡りを助けている血液循環をより強固にすること。
一つ目の血液以外の体液の気圧低下時の滞りを改善することですが、
体液の滞りがおこりやすい方は、日ごろから、すでにその傾向があります。
ですから、毎日漢方薬をお飲み頂くことで、滞りを改善しておくことが必須です。
体液の滞りのある方には以下のような体質が見られます。
・めまい、たちくらみが生じやすい
・お腹がごろごろ、ちゃぽちゃぽ、たぽたぽなどと音が鳴りやすい
・胃の調子が悪くなりやすい
・尿の回数が3回程度だったり、尿量が少ない
・水分摂取量が少ない
・むくみやすい
・関節が痛くなりやすい
・日頃から頭痛、頭が重いことが多い
などです。
これらを改善していくことで、気圧の変化の時に生じる不調が生じにくくなります。
2つ目の血液循環をより強固にするということは、
ここで必須になってくるのが運動です。
筋肉は血液循環をサポートしてくれます。
ですから、筋肉を動かす、筋肉をつけることは大切です。
ただ、そうはいっても、
・運動が苦手
・身体がだるい、重いなど運動をする体力気力がない
・今までスポーツをほとんどしてこなかったから、筋肉量が少ない
という方はなかなか難しいことと思います。
その場合、漢方薬が手助けすることができます。
漢方薬で身体の機能を底上げしながら、少しづつ運動を生活に取り入れて頂きます。
気圧の変化に揺さぶられ、不調が生じる(気象病)方は、これからますます増加すると考えらえます。
日常生活を送る上で、今すでにある症状を漢方薬で緩和、改善することはできますが、
しっかり治すということを考えたときには、私たちの身体の機能の底上げが必須です。
そのためには、運動、食事、睡眠・・・日々の生活の積み重ねが何よりも大切です。
当たり前のこと、、、当たり前のことに立ち返ることが必要だと感じています。