
漢方相談で、患者様のお身体のご様子をお伺いしているときに、自然と「わかりました。」と申し上げてしまうことがあります。
でも、ふと、「私は本当にわかっているのだろうか・・・」と思いました。
そして、「わかるとはどういうことなのだろうか・・・」
と考えていたら、ちょうど、「ものがわかるということ」という養老先生の本をみつけました。
そこには、わかるということは共鳴することだと書かれていました。
改めてさまざまな患者様の改善していく様子を思い返しました。
患者様と繰り返しお会いしていくにつれて、
その方のお身体の状態、どんな時に具合が悪くなるのか、どんな時に体調が良いのか・・・が
より明確になります。
「患者様がおっしゃっていた=知り得た情報」ではなく、
「こんな状態になる、こんな感じに具合が悪くなる。」と想像できるようになります。
これが、わかるということ=共鳴…共感に近い状態なのではないかと思いました。
患者様の状態を想像できると、漢方薬は効きます。
身体の中で働いている漢方薬の様子がはっきりとみえるからです。
できるだけ短期間で患者様のおつらい症状を想像できる=共鳴できるようになる。
そして、想像できた状態に的確な漢方薬を調合する。
漢方薬局あさはお陰様で4月には5周年を迎えます。
いよいよ6年目突入です。
より的確に、より早く、お身体の改善ができるように、ますます精進してまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
漢方薬局あさ
村上千絵