花粉症と一言で言っても、おつらい症状は人それぞれ。
最もつらい症状によって、使用する漢方薬は違います。
そんな中でも、鼻水がつらい。
ひどいと、後鼻漏のように、鼻水が咽喉におちる。
そして、水のような痰が出る。
この方は、漢方薬を飲むだけでなく、養生も一緒にやって頂きたいです。
特にお食事。
・冷たい飲み物
・生野菜
・果物
など、冷たい物、水分を多く含む食べ物には気をつけましょう。
飲むなら、温かい飲み物をゆっくりと飲む。
野菜は茹でたもの、煮たもの。
果物は食べるなら少量。(特に柑橘類は水分量が多くお腹を冷やすので避けた方が良い)
このようなことにぜひ気を付けてください。
どうしてかというと、お飲み頂く漢方薬の効き目を弱めてしまうからです。
鼻水の多くは肺や胃の冷えが原因です。
(そうでない場合もありますが、今回はもっとも一般的なお話をさせて頂きます。)
漢方薬には肺や胃を温めながら、鼻水を改善していくという働きがあります。
温めているのに、冷たい物を食べたら逆効果になります。
この時期は三寒四温、温かい日も増えてきます。
そうするとついつい氷の入った冷たい飲み物を飲む機会が増えます。
でも、待って!
花粉症対策としてだけでなく、ここからは身体の機能の話になりますが・・・
身体の芯部体温は38度と言われています。
この温かさが身体の機能を正常に適切に働かせるのに最適と考えられています。
食べ物の消化がスムーズに行われる。
ホルモンの働き、神経伝達などもスムーズに行われる。
もちろん、免疫の働きもです。
38度のところに、一気に5度以下の冷たい飲み物が入ってきたらどうなりますか。
ぜひ、想像して考えてみてください。
自分の身体は自分で守るしかありません。
そして、私たちの身体は食べ物で作られています。
自分の身体を、ぜひ労わってくださいね。