小青竜湯という漢方薬、服用方法、養生

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小青竜湯という漢方薬、服用方法、養生

 

もしかしたら、この時期、花粉症で服用されている方がいらっしゃるかもしれません。

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

 

この漢方薬は、傷寒論(しょうかんろん)、金匱要略(きんきようりゃく)という書物に出てきます。

この漢方薬が合っている人は、「心下に水氣有り」、という症状がみられます。

どのような症状かというと、横になってお腹を軽くたたくと、「ちゃぽんちゃぽん」、「たぽんたぽん」というお腹の中に水があるような音が聞こえることを指します。

もしそのような音が聞こえなかったとしても、

・日ごろから冷たい飲み物(体温以下の飲み物)をよく飲む。

・透明な痰が出やすい

・鼻水が出やすい

・トイレが近い、尿量が多い

という方は、「心下に水氣有り」という症状の隠れている場合があります。

 

この漢方薬を飲むときは大切なポイントがあります。

冷たい水では絶対に服用しないでくださいね。

「心下に水氣有り」の原因は肺、お腹の冷えにあります。

日ごろから、肺、お腹を冷やす生活を送っているから、鼻水、くしゃみが出るのです。

だから、この漢方薬は身体の中を温める働きがあります。

もし、市販の顆粒の小青竜湯を服用するときは、温かいお湯に溶かして服用してください。

 

この漢方薬の効果は1日飲めばわかります。

少しも症状の緩和が見られない場合は、ぜひ漢方を専門に取り扱っている医療機関にご相談くださいね。

 

あとは、養生も大切です。

小青龍湯が必要な方は、先ほども書いた通り、肺、お腹の冷えが原因です。

次第に気温も上がり暖かい日が増えてきますが、お腹を冷やすような氷の入った飲み物、アイスクリームはお控えください。

飲み物は体温以上の温かい物にしましょう。

また生野菜、果物もお腹を冷やします。少量にしましょう。

野菜は温野菜にして食べましょう。

 

気持ちの良い季節になってきました。

外で心地よく過ごせますように!