投稿: (症例)30代女性 下痢、太れない 会社員

(症例)30代女性 下痢、太れない 会社員

小さい頃から下痢をしやすかったです。
そして夏は軟便。
体格もずっと痩せ気味でした。

それが、とうとう毎日下痢になってしまいました。
そして体重が減って痩せてしまって・・・。

食べても下痢をするので、何を食べて良いかわかりません。
そして、どうしたら食べたものが吸収されるようになるのでしょうか・・・。

これ以上痩せてしまったら、ふらふらです。。。。。

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というご相談を頂きました。

下痢の原因は大きく3つあります。
①腸内の水分量が適切でない場合
②腸の蠕動リズムが乱れている場合
③腸内が冷えた場合、または細菌感染などで熱を持っている場合
です。

①の水分量が適切でない場合は、茯苓(ブクリョウ)や朮(ジュツ)などの入った漢方薬を使うことが多いです。
代表的な漢方薬としては、五苓散(ゴレイサン)があります。

②の腸の蠕動リズムが乱れている場合は、芍薬(シャクヤク)と甘草(カンゾウ)の入った漢方薬を使うことが多いです。
代表的な漢方薬としては、桂枝加芍薬湯(ケイシカシャクヤクトウ)、四逆散(シギャクサン)があります。

③の腸が冷えた場合は、乾姜(カンキョウ)と甘草(カンゾウ)の入った漢方薬を使うことが多いです。
代表的な漢方薬としては、理中湯(リチュウトウ)があります。

腸が感染症などで熱を持った場合は、オウゴンの入った漢方薬を使うことがあります。
代表的な漢方薬としてはオウゴン湯があります。

この方の場合は、小さい頃から下痢しやすく、お腹の冷えを感じていました。
下痢の原因として、冷えが考えられます。
でも現在の状況は冷えだけでなく、日ごろの生活でストレスを強く受け、腸の蠕動運動が過剰になっていると感じました。
②と③の混合型です。

まずは1週間分の漢方薬をお出ししました。
服用を始めて、次の日から下痢をしなくなったそうです。
・・・冷えからくる下痢の場合、漢方薬は即効性があります。
ただ、これは決して漢方薬だけでなく、患者様が食事にかなり気を配ってくださったおかげがあります。

はじめて当薬局にお越しいただいたときは、
「野菜スープはなんとか大丈夫だけど、肉が食べられない(食べたいけどお腹が受け付けない)・・・だからスタミナがなくなってしんどい」
ということでした。
そこで、野菜スープに鶏肉を一緒に入れて煮込み、まずはスープだけ飲んでください、と申し上げました。
そして、様子を見ながら、少しづつ身を食べてみるようにお願いしました。

1週間後にお話を伺うと一度も下痢はなく、鶏肉も食べることができるようになったということでした。

漢方薬+人の力・・・私は学生の時に初めて魅せられましたが、今もなお患者様を通して魅せられています。
「患者様を通して・・・」、漢方薬がしっかりと働くには患者様の努力は絶対に欠かせません。

今回の漢方薬の働きは、
「お腹を温め、腸の筋肉の蠕動運動を調えること」でした。

そして、患者様は漢方薬の働きを十分に発揮できるように、食事の内容に気を付け、お腹を冷やさないように過ごしました。

この両輪が上手に組み合わさったから、漢方薬は最大限に効果が発揮され、「効いた」と実感できました。

漢方薬が治すのではなくて、あくまでも治すのは患者様自身。

この後どのように改善されていったかというと、半年後にはこってり以外のお料理であれば、ほぼ一人前食べれるようになりました。
体重も少しづつ増加してスタミナがついてきました。
ちょうどその頃が夏に入る時期でしたので、夏が終わるまではしっかりと漢方薬を継続いただきました。
秋から冬は服用量を少し減らしました。
でも冷えそう、冷えた・・・と感じたときはしっかり飲んで頂きました。

冬を超えたあたりからさらに量を減らし、次の夏が終わるころに廃薬。

世田谷 桜上水
漢方薬局あさ
村上千絵

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