「おいしい」と感じていた漢方薬がまずくなる。

あさコラム/漢方治療について
  1. ホーム
  2. あさコラム
  3. 「おいしい」と感じていた漢方薬がまずくなる。

毎日、「おいしいな」と飲んでいた漢方薬が、ある日突然おいしくなくなる・・・

「最近、漢方薬が甘ったるくて飲みにくくなりました。」と、お客様。

ここ数週間のご様子を確認させていただきました。
すると、風邪をひいたことがわかりました。
すぐに自宅にあるいつもの風邪薬を飲んだから、悪化せずにすみました。

ご自分の中では改善していると感じていたそうですが、ご質問をいくつかさせていただくと、
「あれ?!思っていたより治ってなくて、身体に元気がないかも。」とおっしゃいました。

そこで、普段と違う漢方薬を1週間お出ししました。

1週間後、
「漢方薬っぽい漢方薬の味でした。苦味がとっても美味しく感じました。でも、数日飲み続けたら、この苦味がきつくなってきて、以前に飲んでいた漢方薬が恋しくなりました。」

風邪が改善したので、以前の漢方薬がまた美味しくなったそうです。

こういうこと、漢方薬を飲んでいると、普通にあります。

私もいつも何らかの漢方薬を煎じて飲んでいますが、日によって味の感じ方が変わります。
だから、「今週はこの生薬の量をちょっと減らそう。」
「今週は肌の調子が今一つだから、この生薬を加えてみよう。」
などと、時には週替わりで調整して飲むことがあります。

私たちの身体は日々変化していきます。
お天気と一緒です。

こんなの面倒くさくてやってられない!という方、いらっしゃるかもしれません。

でも、私はこれが面白くてたまりません。
顔を洗ったときに、「今日の顔色、どうかな。」と鏡をみるのと一緒です。

・・・漢方はライフワーク・・・

だから、私のおススメは煎じ薬。
その時に合わせて微調整できる。
もちろん、お客様の煎じ薬も調整させていただきます。