桂枝湯(けいしとう)から養生を知ろう!

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私の好きな漢方薬に「桂枝湯(けいしとう)」という漢方薬があります。

桂皮(けいひ)・・・シナモンの仲間です。

甘草(かんぞう)・・・甘味料に使われています。

生姜(しょうきょう)・・・ショウガのことです。

大棗(たいそう)・・・なつめの実です。日本版デーツと私は思ってます。

芍薬(しゃくやく)・・・きれいな花を咲かせる芍薬の根を使います。

上記の5種類を組み合わせた漢方薬です。

芍薬以外の生薬は食べ物ですね。

そう、漢方薬は日々の食事や薬草を山に摘みにいったときの動物たちの行動(お腹を壊したサルが食べていた草にヒントを得たり・・・)などから、右往左往して作られました。

食養生が大切なことが、桂枝湯を知るとご理解いただけると思います。

今年は、早くも花粉が飛び始め、花粉症が始まっている方もいらっしゃると思います。

そして、新型肺炎、インフルエンザですね。

色々あるけど、何が大切なんだろう・・・。

実は桂枝湯は病の始まりに使われる漢方薬です。

だから桂枝湯をみると、病にかかりにくい養生が見えてきます。

桂枝湯の中には私たちに身近な、

桂皮・・・シナモン

生姜・・・ショウガ   が入っています。

シナモンも生姜も身体を温める働きがあります。

ちょっと疲れたな。

何だか風邪ひきそう・・・・。

風邪を予防したい。

免疫力を上げたい。

そう思ったら、ぜひシナモンや生姜を食事の中に取り入れてくださいね。

一回に大量ではなくて、こまめに、ぜひ!

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漢方薬の始まりは桂枝湯です。

漢方薬が書かれた最古の書物「傷寒論(しょうかんろん)」「金匱要略(きんきようりゃく)」の一番最初に出てくる漢方薬です。

そして、この漢方薬がベースとなり、たくさんの漢方薬が生まれたといわれています。

婦人病で使われる、

「温経湯(うんけいとう)」

「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」

お腹の調子が悪いときに使われる、

「桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)」

他にもたくさんありますが、漢方薬を羅列しても意味がないので、ここまでと致します。

いつもお読みいただきありがとうございます。

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詳しくは病名解説・症例をご覧ください。