子供が漢方薬を飲むときに大切なこと

あさコラム/子供の病
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こんにちは。

世田谷 漢方薬局あさの村上千絵です。

今日はお子様に漢方薬をお出しするときに大切にしていることを書こうかなと思います。

私は二児の母です。

仕事柄、人の健康相談に乗り、漢方薬を作り、食養生、生活養生までさせていただいているから、子育ても完ぺきにこなしているのだろう・・・とおっしゃるお客様がいらっしゃいます。

実際は・・・私も普通です。
同じように悩み、右往左往しながら子育てをしています。

ただ、一つ良かったな・・・と思ったのは、やはり漢方の考え方、そして漢方薬を子育ての中に取り入れることができたことだと思います。

上の子は小さいころから鼻が詰まりやすく、扁桃腺も腫れやすい体質でした。

鼻が詰まりやすい体質だと、本来だったらしょっちゅう耳鼻科に通うことになっていたと思います。
でも漢方薬の知識があったから、必要に応じて漢方薬を飲ませることで、耳鼻科通いをせずに済みました。
今は季節の変わり目などに鼻つまりが出ることがありますが、普段は何も飲まずに生活しています。

また、扁桃腺が腫れるとすぐに40度の高熱がでました。
さすがに小児科に通い抗生剤を飲ませましたが、そうすると必ずお腹の調子が悪くなりました。
その時もお腹の調子を調える漢方薬を併用することで下痢をせずにすみました。
もうここ数年は扁桃腺を腫らすこともなく過ごしています。

下の子はよく熱を出しました。
食も細く便秘気味でした。虚弱体質だったのかもしれません。
そこで、しっかりご飯を食べ、食べたものが吸収されてエネルギーのなってくれる(胃腸を丈夫にする)ような漢方薬を考えて服用しました。
漢方薬を服用するとすぐに熱は出さなくなりました。
でも胃腸を丈夫にするには時間がかかります。
一年ほど継続しました。
おかげで、すっかり丈夫になりました。

「子供がくさくて美味しくない漢方薬を飲むの?」と思われるかもしれません。
飲みますよ!小さいお子さんほど抵抗なく飲みます。
野生の勘なのでしょうか。必要なものがしっかりわかるようです。
そして、体調が悪くなると、「あの時飲んだ漢方薬飲みたい。」と自分から言います。

ただ・・・日ごろから人工甘味料に慣れている場合は難しいかもしれません。
飴とかラムネ、グミなどです。
自然の甘さを感じにくくなってしまうのでしょうか。
そのような場合は、日ごろの食事やおやつを少しずつ変えていくことが大切かもしれません。

子供に漢方薬を飲ませるうえで大切なことは(大人の場合もですが)、
ただ漢方薬を飲ませるだけではなく、
生活のリズムや食事の見直しは欠かせません。
子供は成長段階だからです。
成長にあたり、
身体を作る材料である食事があまりにも偏っていたり、
身体を作るために必要な睡眠時間が極端に短かったら、
せっかくの漢方薬の効果が十分に発揮できません。

もちろん、現在のお母さんはとっても忙しいです。
すべてを完ぺきに・・・とは言いません。
私も完ぺきになんてできていません。
でも最低限大切なことがあります。

そして、そのことはきっとお子様だけでなく、お母さん、お父さんの健康にとっても良いことです。

お子様を通して、ご家族の健康も守られたら良いな、そんな気持ちでご相談をさせていただいております。

世田谷 桜上水
漢方薬局あさ
村上千絵

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