こんにちは。
世田谷 桜上水 漢方薬局あさの村上千絵です。
11月も今日で終わりですね。
明日から12月。元気に年末を過ごしたいですね。
漢方の古典の本に「金匱要略(きんきようりゃく)」という書物があります。
その中に、「腹にガスがたまって張る、冷えて腹が痛む、食べたものが胃腸にもたれる」といった症状の治療方法が書かれている章があります。
そこに「腹満、時に減ずるも復故の如くなるは、此れ寒なり。当に温薬を与うべし。」という言葉があります。
「腹が張り、ときには張りが減り、また張るものは、冷えているからだ。温めると良い。」という意味です。
この季節、私たちは外に出ると寒さを感じます。
寒いから今日は温かい物を食べよう、と思います。
でも、家に入るとエアコン、床暖房があり快適です。
寒いことを忘れてしまいます。
そして、冷蔵庫で冷やした冷たいビールを一気に飲む。
子供は季節に関係なく冷凍庫からアイスクリームを出してきて食べる。
書物に出てくるこの症状を読んでいて、
お腹が張っているときは「おなかの調子が悪いから消化の良いものを食べよう。」と思います。
でも少しお腹の張りが良くなると「大丈夫だ。今日はとんかつ食べようかな。」
となるなあと思いました。
でも「張る」ということは、調子が悪いから「張って胃を守っている」のです。
少し良くなったと思っても、せめてその日と次の日くらいは胃に優しい生活をしましょう。
消化の良い食べ物ですが、
温める食材だからといって、生姜やネギをたくさん食べるのはやめましょう。
特に生の生姜、ネギは胃に刺激を与えます。
お味噌汁などに入れて、火を通してくださいね。
あとは根菜類。
大根、ニンジンは良いですね。
ゴボウも良いですが、消化力が落ちているときは繊維が心配です。控えても良いかもしれません。
冬は寒いです。
温かい部屋の中でも、氷の入った冷たい飲み物はやめましょう。
身体は感情に反して冬モードになっていますよ!
良い週末をお過ごしくださいね。
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