漢方の煎じ薬の作り方、良いところ

あさコラム/漢方治療について
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こんにちは。

世田谷 桜上水 漢方薬局あさの村上千絵です。

病院でも漢方薬が出されるのに、

「漢方薬局って何?」

「病院で出される漢方薬とどう違うの?」

と、思いますよね。

薬を処方するのは医者。

薬剤師で大丈夫?とも、思うかもしれません。

薬には「薬局製剤」があります。

症状などを伺い、薬剤師が作って販売して良い薬です。

その中に漢方薬があります。

例えば葛根湯。

葛根湯に入っている、葛根、桂皮、甘草、芍薬、大棗を量ります。

そして、袋に入れます。

(お客様にはこの状態でお渡しします。)

生姜はご自宅でお料理に使う生姜を使います。

(漢方薬の中には生姜を使用しないものもあります。)

鍋に入れます。

水を加え火にかけ30分たつとこんな色になります。

これを1日の中で2~3回に分けて飲みます。

1回に飲む量はこのくらいです。

エキス剤(病院などで出される漢方薬)とどう違うの?と思うかもしれません。

葛根湯に限らず、すべての漢方薬に言えることがあります。

それは、同じ名前の漢方薬でも、時と場合によっては煎じ薬、エキス剤は別物ではないかと感じてしまうことがあるということです。

さらに、エキス剤については、一言でエキス剤と言っても、製薬会社によって製法などが違うため、服用したときのお身体の反応は異なります。

煎じ薬の良いところは、3つあります。

1.しっかり厳選した生薬で漢方薬を作ることができます。
2.煎じるときの香りにアロマテラピー効果があります。
3.その方の症状に合わせて生薬を調整することができます。
お腹が弱い方でしたら、胃に刺激のありそうな生薬の量は減らす
お腹が非常に冷えている方でしたら、お腹を温める生薬を増やす
・・・などです。

一過性の急性症状の場合でとりあえず早く漢方薬を飲みたい!という時は、手に入りやすいもので対応も必要でしょう。

でも、
・こじれてしまって長引いてしまった風邪
・慢性化してしまった症状を改善したい
・検査では異常がないけど身体に不調を感じる
・お腹が弱い
・つらい症状がたくさんある
といった場合は、その方に合わせたオーダーメイドの煎じの漢方薬が、より早く改善の実感を得やすいように感じています。

煎じるのが面倒くさいと感じるかもしれません。

ぜひ食事の用意をしながら作ってみてください。

タイマーをかけて、横で本を読むのも良いですね。

また、水をセットすればあとはおまかせの「自動煎じ器」も販売されております。

自分で作るものには愛着がわきます。

そして、自分の身体のことがより深くわかるようになります。

それは、何よりも改善への近道です。

ぜひ一度お試しいただきたいです。

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