漢方で月経不順(生理不順)の改善

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こんにちは。

世田谷 桜上水 漢方薬局あさの村上千絵です。

今日は朝から陽が差し、気持ちの良い秋晴れになりましたね。

今日は女性の症状「月経不順(生理不順)」について書こうかなと思います。

月経(生理)は妊娠のためには欠かせないものです。

それだけでなく、心身において女性らしさを生み出しているものでもあります。

まずは月経周期…25日~38日の間で定期的にきていれば正常です。

24日以内、または39日以上でしたら心配です。

そして月経期間+月経量。

出血期間が3日以上7日以内なら正常です。

2日で終わってしまう、8日以上続くという場合は心配です。

また出血量は人と比較することはできませんが、以前と比べて変わってきた・・・という場合、心配かもしれません。

月経(生理)の乱れは、子宮筋腫や子宮内膜症、甲状腺機能障害、子宮の癌の場合もあります。ぜひ一度検査してくださいね。

漢方でできることをお話したいと思います。

月経はなぜ起きるのでしょうか。

月経には多くのホルモンが関わっています。

脳の視床下部→脳下垂体から出たホルモンが卵巣に届くことで、月経に必要なエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンが出ます。

西洋医学では月経周期、子宮内膜の状態などを見て、脳からのホルモン分泌量、エストロゲンの分泌量を判断して、ホルモン剤が出されます。

ホルモン剤はホルモンそのものなので、確実です。

すぐに月経周期は調います。

でも近年漢方薬が頻用されていることを考えると、ホルモン剤の身体への負担などを感じている方が多いのかなと思います。

では、漢方薬は何ができるのでしょう。

漢方薬はホルモン剤ではありません。

即効性がある場合もありますが、結果が出るまでの期間には個人差がかなりあります。

時間がかかっても月経周期は調うことができます。

漢方では「血流を調える」からです。

ホルモンは血液を介して体の働くべき所に届けられます。

適切な所に届くことで初めて役割を果たせます。

西洋医学がホルモンを体内に入れることで改善するのに対し、

漢方薬はホルモンが働く場所に到達して役割を果たせるように血流を調える=体の土台作り、となります。

「血流を調え、それを維持できるようになる」にはポイントが2つあります。

・血液を巡らせる力をつける

・血液の質と量を調える

ことです。

漢方薬での改善は、現在の症状はもちろん大切ですが、なぜそのような状態になったのか・・・もとても大切に考えます。

そうすることで、元に戻らない、身体の根っこの部分をしっかり立て直すことができます。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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