つわりの漢方薬

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こんにちは。

世田谷 桜上水 漢方薬局あさの村上千絵です。

金匱要略という漢方の本には「小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)」という漢方薬があります。

「卒(にわか)に、嘔吐し、心下痞(しんかひ)し、かく間に水ありて眩悸(げんき)する者は、小半夏加茯苓湯之を主る。」

訳 : 突然嘔吐し、みぞおちがつかえ、胸に水がたまり、めまいと動悸があるものは小半夏加茯苓湯を飲みなさい。

これは、つわりによく使われる漢方薬です。

突然の嘔吐だけでなく、むかむかしたときにも良いです。

顆粒のエキス剤もありますが、服用するなら煎じ薬が良いです。

煎じるときに生のショウガを刻んでいれて煎じると、効果がアップするからです。

生のショウガは、体内で、動揺するかのように動いて悪さをする「水(体液)」を鎮める働きがあるんですよ。

ご主人やご家族の方が煎じて頂けるのであれば、ぜひ煎じ薬でお試しいただきたい漢方薬の一つです。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。