こんにちは。
世田谷区桜上水、漢方薬局あさの村上千絵です。
今日は前回あげたブログの消化器つながりでいきたいと思います。
漢方薬って、長く飲まないと効かない、即効性がないと思っていませんか?
いえいえ、漢方薬は西洋医学が生まれるず~っと前からあるんですよ。
紀元前からです。だから、はじまりは急性疾患の改善だったのです。
むかし、腸チフスの大流行があり、それを治す方法を探す過程で出来上がったのが漢方医学だと考えられています。
だから、急性胃腸炎や下痢は得意分野なんです。
西洋医学だと、「ウイルス性の腸炎には薬がないから下痢は出るだけ出してください。」「外出などやむをえないときは下痢止めを使ってください。」と言われると思います。
でも漢方だと、下痢止めではないし抗ウイルス薬でもないのに、急性胃腸炎に良い漢方薬があるんですよ。しかも、体調の回復がとっても早いんです。
私が以前担当させていただいた方は、50代の男性でした。
急性胃腸炎になって熱は下がったけど下痢が治らないという方でした。
下痢以外に肩が凝り汗をかくとおっしゃいました。
体型は細いですがしっかりされています。
葛根黄連黄ごん湯を煎じ薬でお飲みいただきました。
5日分お出ししたら、数日後いらっしゃいました。
「漢方薬を飲みはじめて次の日には下痢がほぼ治ったよ。びっくりしたよ。
それに、肩こりも治るんだね。この漢方薬すごい!」
とおっしゃってくださいました。
そうなんです。漢方薬のすごいところは、ただ下痢を改善するだけではないところ。下痢に付随して生じた症状(肩こり、汗)も改善してくれるんです。
無理やり症状を抑え込む、それこそ神経伝達を遮断する…そのようなことをしないで、自分の治す力を高めて改善する・・・だから、体のバランスが整い、回復も早まります。
お子さんや、赤ちゃんの急性胃腸炎の漢方薬もあるんですよ。
体質にもよりますが、一般的に知られているのは「五苓散」といいます。
「散」とつくので、生薬を粉砕してつくった粉薬です。
ぬるま湯に溶いて飲ませてあげるといいですよ。
この「五苓散」は熱中症にも効果があります。二日酔いにも!
この夏、携帯しておくと何かと便利です♪
お読みいただきありがとうございます。
世田谷 桜上水
漢方薬局あさ
村上千絵
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